高田会長
犯罪や非行防止のパトロールを続けつつ、2007年には天文館近くにできた暴力団事務所の撤退運動にも関わってきました。
天文館の街を照らす灯台守として、35年。
この日はビルの落書きを消す作業が行われました。
1000回を超えるパトロールをなぜ続けてこられたのか?
高田さんに尋ねました。
クリーンパトロール鹿児島・高田秋穂さん
「やっぱり天文館は県の顔。この顔が暗くなったり笑顔がなくなったり、そうするような状況は好ましくない。笑顔で楽しく遊べる天文館にしたい」
天文館を守ろうという思いは、次の世代に引き継がれています。
メンバー最年少、27歳の兼崎連二郎さんです。
金生町で事業を手がける兼崎さんは、2023年暮れからパトロールに参加しています。
クリーンパトロール鹿児島・兼崎連二郎
「天文館を陰ながら守っているというのに引かれて、参加してみたいなと。『みんなで街を守るんだ』みたいな感じに、若い世代もフラットに集まりやすい環境ができれば」
ゴールデンウィークが明けて、穏やかに人が行き交う7日の天文館です。
コロナの影響か、空き店舗は一層、目立つようになりました。
一方で、外国人観光客の姿も多く見かけるようになりました。
高田さんの目に最近の天文館はどう映っているのでしょうか。
クリーンパトロール鹿児島・高田秋穂さん
「ビルの上の方に上がると開いている。そこにたばこが捨ててあって。街の中に暗い部分をつくってはいけない。治安の状況が確保されて、楽しく観光をしてもらえているというのが目に見えて分かる」
最後に高田さんにとって天文館とはどんな場所か聞きました。
クリーンパトロール鹿児島・高田秋穂さん
「天文館のこの街で仲間がいろんな人たちに育ててもらって、恩返しをしっかりとさせていただきたいなと思う気持ちの流れの中で、街の活性化に向けて努力させてもらっている。笑顔のある、慈愛あふれる街というのを、心の中でみんなとチームを組んでやっていけたらいい。大好きな街だから。」
安心安全な天文館を守るために、街の灯台守の活動はこれからも続きます。